養神館流派の合気道を続けながら芦原空手を習いはじめてから1年が経ちました。
毎週2回は芦原カラテ、1回は合気道の稽古に励んでいます。芦原空手ではサバキと打撃練習、合気道では密着の間合いで関節技を練習。
合気道では皆で同じ動きをして反復練習に精を出します。芦原カラテではサバキを取り入れた組手・ミット打ちを行います。
空手の組手は身長差による間合いの把握、各相手の得意攻撃を防ぐためのガード・サバキテクニックの向上にもつながります。私は165cmなので、相手が180cm超えならば遠い間合いは相手が有利。
私は自分の間合いを作るためにインファイト・密着して相手に圧をかけ、ショートの突き・フックやローキックを放ちチャンスを無理やり作る必要があります。
色んなタイプの人と組手稽古をすることで自分の間合い・打撃の威力を知ることにつながります。一撃必殺のパンチ力を持つ人は実際に居て、私は一撃をもらった瞬間に崩れ落ちて戦意喪失・・・してるところにフックが飛んできた!フィジカルや腹筋を鍛えたりしているのに、たったの一撃にダウンしてしまう現実を知りました。
ふぅ、いやんなっちゃうぜ。
でも、この倒れてしまう体験は合気道の当身に興味がある私としては十分に魅力的な経験となりました。
当身7分と投げ3分。空手を学ぶことで当身7分を身に着ける
合気道には当身7分、投げ3分という言葉があります。とはいえ戦後の事情もあり、色々と危険な技は排除して、現在は投げ3分をメインにして誰にでもできる安全な合気道になったのではないかと考えます。(合気道は戦前・戦後で大きく技が変わっている)
いちおう合気道でも当身を打ちます、でも空手と比べると顔面への裏拳はゆっくり、突きは引かずに残しておく、正面打ち・横面打ちもゆっくりかもです。このゆっくりと打つおかげで稽古ができますし、それに黒帯同士になるとお互いに了承で強めになってくると思います。
片手持ち二ヶ条抑えの際、受けに打つ裏拳があります。裏拳にしても空手では・・・
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腰の回転
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肩の回転
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足腰のバネ
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裏拳は手先で打ってしまいがちだが腰で打つ感覚で行う
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インパクト直前から一気に肘を開放し、肘を突き上げる力との相乗効果でパワーを生む
★実践!芦原カラテ3より一部抜粋
・・・など、裏拳1つにしても芦原カラテの本では1ページを使って技術の解説をしています。この方法があって相手のひるむ瞬間があるからこそ二ヶ条に入るタイミングが生まれるのではないか?こういう疑問を持つことがあり、私たちは裏拳の当身にしても当たった風で過ごしすぎていないか、と思うことがあります。
もし片手を相手に持たれたら横に移動しつつ、腰の回転を活かしてバチコーンと裏拳を顔面に入れてから二ヶ条に入る。相手に渾身の一撃を食らわせるから二ヶ条への連携チャンスが生まれる、さすがに稽古では難しいかもしれませんが実際に強烈な裏拳が打てるようにミット練習を取り入れるのも良いかなと考えちゃいます。
省略する当身の流れが、実は護身術としてみる合気道に大事な稽古なのではないか?
合気道の疑問は自分でどんどん解決すべし
- すんなりと技に入れるのだろうか?
- 蹴りに対する対策はどうすればよいのだろうか?
- 相手の連打は、どう対処すればよいのだろうか?
など、正直なところ合気道で生まれる疑問はあります。
サバキ・フルコンタクト空手の組手を経験することで解決の糸口が見つかります。
など。
合気道と芦原空手を始めて1年ほどですが、サバキ空手から合気道の技に繋げるコンビネーション技を考えるのがとても楽しくなっています。
先日のビデオ審査で白帯からオレンジ帯に合格できたようです。これからも合気道と芦原空手を続けて、誰にでもできる護身術合気道に磨きをかけたいと思います。
押忍、ここまでお読みいただきありがとうございました。